交通事故(5) 〜無償同乗〜

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    無償同乗(好意同乗)とは,無償または好意で他人を自動車に同乗させることをいいますが,
    この無償または好意で,乗せてもらった者の損害賠償は制限されるのではないか?

    という問題があります。

    例えば,AとBは帰る方向が同じだったので,BがAの自動車に乗せてもらったところ,
    その途中Aが,Cの運転する車に衝突し,BもCも負傷したとします。

    この際,CがAに損害賠償を請求できるのは当然です。

    では,BはAに損害賠償を請求できるのでしょうか?

    Bは,無償または好意でAに自動車に乗せてもらっており,
    無関係のCに比べたら損害賠償請求を制限されるのではないかということです。

    この点,原則として,無償同乗自体を理由として減額はされません。

    単に,無償または好意で自動車に乗せてもらっているからといって,
    損害賠償額が減額される理由がないのは当然でしょう。

    ただ,同乗者に帰責事由がある場合に,損害賠償額が減額されることはあります。

    この同乗者の帰責事由には,

    交通事故発生の危険が極めて高いような客観的事情が存在することを知りながら
    あえて同乗(危険承知),

    危険な運転を誘発したり容認する等して危険が増大するような状況を
    つくりだした(危険関与・増幅等)

    等が考えられます。

    ですから,先の事例では,Bが,単に無償または好意で
    Aの自動車に乗せてもらっているからといって,Bの損害賠償額が減額されることはありません。

    但し,Bに,Aが飲酒していることを知っていながら同乗した,

    Aが高速で運転していたが速度を落とすようにいわずドライブを楽しんだ

    等といった帰責事由があれば,Bの損害賠償額が減額されることはあります。



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